masahiko yonemistu illustration from kyoto.
「大将さん。」 2012年5月8日

端午の節句が終わったので「大将さん」を片付けた。
いつの頃からか5月初旬と言えばゴールデンウィークが主役になっていて「端午の節句」はバタバタと過ぎてしまう。
それではいけないと、家族の出払った家で静かに「お片付け」をしてみた。

飾りを一つずつバラしながら年期の入った箱に入れていく。
張り子のトラの中を除いてみると、なんと素材は新聞紙。(さすが昭和の品物・・)
しかもよく見ると僕の生まれた昭和48年の新聞。日付を見ると誕生から2ヶ月ほど。
1月末に僕が生まれて、5月の節句に間に合わせるために
バタバタと両親や祖父母がお店で注文している様が想像できた。

今、僕が息子の将来なんかを想いながら片付けているように
僕の父も僕の将来に想いをはせながら、初めての「大将さん」を片付けたんだろうか。

39年後、父から見て今の僕はどんな風に見えているんだろう?
「僕はとっても幸せだよ」なんて恥ずかしくて言えないけれど
それが伝わるような「家庭」は築けたと思うんだ。

「街のにぎわい。」 2012年4月24日

たまには仕事の話を。

某パンフレット用に
アットホームで楽しそうな街のイラストを描きました。
仕事によって色んなタッチに挑戦していますが
このタッチも安定してきました。

沢山の人を描くのは、昔から好きなんです。
ヨネマサ版「ウォーリーを探せ」、いつか描いてみたいと思っています。

「息子の涙。」 2012年4月9日

かれこれ10年我が家で頑張ってくれている愛車honda HR-V君。
とあるアクシデントでこんな姿に。

この傷を見た息子が突然の号泣・・・。
別に彼が悪いわけじゃないし、誰かがケガした訳でもないのに、涙と嗚咽が止まりません。
「どうしたん?」と聞いてみると

「生まれてからずっと一緒やったから・・」

自分が生まれた時からずっと家族を運んでくれたHR-V君、
雨の日も、雪の日も、海へ、街へ、イトマンへ
楽しい想い出の隣にはいつもHR-V君、
きっとそういう思いが詰まっていたことに気付いたんでしょう。
ボディの傷を見ながらポツンとひとこと、

「ずっとこの車がいい」

君はすごいね、
僕たちが思っているよりずっとずっとステキな人間になっているんだね。
「モノを大切にする心」と「他人の痛みがわかる心」がミックスされて。
「モノの痛みがわかる心」を持っちゃったんだね。

幸い、傷ついたのはボディだけ(息子が騒ぐほどたいしたこと無いんですが・・)なので今まで通りちゃんと走ってくれます。

もうちょっと僕たちと一緒にいてね、HR-V君。

「充電中。」 2012年3月22日

ボクが夕食を食べていると、
先に食事を済ませた2歳の娘がもぞもぞと膝に入ってくる。
娘の髪に鼻をくすぐられながらフと思う。

「オレ、充電器みたい・・。」

そう考えると面白い。
娘のエネルギーチャージのための時間。
君もいろいろ消耗しているのだね。
構うでもなく、拒むでもなく、ボクは食事を続ける。
そのうち、娘は膝から出てまた遊び始める。
ああ、満タンになったのね。
いってらっしゃい。

充電中

最近、息子と粘土にハマっている。

子供の粘土遊びというと手が汚れて、おまけに机やカーペットまで汚れて
あげく子供は怒られて、悲しく終わる・・みたいな印象があったけれど
軽量粘土のハーティクレイなら殆ど手は汚れず、手軽に楽しく粘土遊びができる。

図鑑を拡げて、お互いモチーフを探し、ああだこうだと言いながらコネコネしていると子供の頃に戻ったようで純粋に楽しい。。
ボクは絵に描くよりずっと粘土のほうが難しいと思うのだけれど、息子はそうでも無いらしい。
たぶん、子供達にとっては3次元を2次元に変換するほうが大変なんだろう、なんて思いながら息子の手元を見ていると、ホントびっくりするくらい考えたことがそのまま作業に現れてダイナミックな作品が生まれている。

そして、自分の手元を見ると・・・
ひどく作為的な、なんの味わいもない、そこそこ上手い立体が・・・。

いつも、息子とは「粘土勝負だ!」と張り合っている。
作業が終わる頃、ボクは純真で圧倒的な造形力の前にひれふすしかないのだった。

今回の対決は「グランドガゼル(息子作)」vs「ちょうちんアンコウ(ボク作)」
みなさんはどちらがお好きか?